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腕時計の秒針が動かない理由は?原因や対処法を把握しておこう!

精密機械である腕時計は、少しのダメージを負うだけでトラブルが発生する可能性があります。秒針が動かないことはよくあるトラブルの一つです。なお秒針が動かない原因によって、自身で対処できるかできないかが変わってきます。

この記事では腕時計の秒針が動かないときに考えられる原因や対処法などをご紹介します。また腕時計の秒針に関する基礎知識や、故障を防ぐ使い方のコツなども併せて解説するため、ぜひ参考にしてください。

腕時計の秒針に関する基礎知識

まず腕時計の秒針に関する基礎知識をご紹介します。秒針は動き方や位置によって、いくつかの種類に分けられています。

ステップ秒針・スイープ秒針

ステップ秒針・スイープ秒針に関しては、秒針の動き方による分類です。1秒または0.5秒ごとに動く秒針のことをステップ秒針と呼びます。秒針といえば、ステップ秒針を思い浮かべる人が多いでしょう。

バッテリーの持ちがよくなることから、クォーツ式時計の多くでステップ秒針が採用されています。

一方で、流れるような動き方の秒針がスイープ秒針です。連続秒針とも呼ばれており、機械式時計に多い傾向にあります。

センターセコンド・スモールセコンド

多くの時計には時間を表すために3本の針が使われています。秒針とほかの針との位置関係による分類が、センターセコンドとスモールセコンドです。

センターセコンドは、時針・分針・秒針の3本の針が同じ軸を共有しているタイプのことです。文字盤の中央に配置されています。

対して時針・分針と独立して、秒針が設置されているタイプがスモールセコンドです。スモセコという略称で呼ぶ人もいます。秒針に関しては、時針・分針の6時の位置あたりに設置されるのが一般的です。

かつては技術上、3本の針を並べて動かすのが難しかったことから、スモールセコンドの時計が多く作られていました。その後、技術が向上したことで近年はセンターセコンドが主流になっています。

腕時計の秒針が動かない際に考えられる原因

腕時計の秒針は非常に小さく、かつ繊細な構造です。特にセンターセコンドの場合は少しずれただけでも時針や分針と干渉し、秒針が動かなくなってしまう可能性があります。ここでは秒針が動かなくなる原因として考えられることを5つご紹介します。

1:電池が切れかけている

電池が切れかけている、もしくは切れてしまうと秒針が動かなくなることがあります。主にクォーツ式の腕時計で考えられる原因です。

なお一部のクォーツ式時計には電池の残量が少なくなると、ステップ秒針の間隔を2秒に1回に広げて電池を節約する機能が搭載されています。

しばらく電池交換をしていなかったのであれば、電池が切れかけている可能性が考えられるでしょう。クォーツ式腕時計の電池の寿命は2~3年であることをぜひ参考にしてください。

2:腕時計に衝撃が加わった

腕時計は精密機械のため、落としたりぶつけたりすると故障につながる恐れがあります。針を含めた内部の部品がずれて、時計の針同士が接触することで秒針が動かなくなっているかもしれません。

衝撃による部品のずれが原因であれば、専門店での修理が必要です。ヒゲゼンマイや歯車のような重要なパーツに関しては、交換する必要があるでしょう。

3:油切れを起こしている

秒針が動かない原因として考えられることの一つが油切れです。時計の内部には部品の動きをスムーズにしたり、摩耗するのを防いだりするために機械油が塗られています。

機械油の劣化によって部品同士の抵抗や摩擦が増え、針がずれたことが原因かもしれません。油切れに関しては、古い腕時計や長期間止まった状態で保管されていた機械式時計などに発生しやすい現象です。

4:磁気を帯びている

スマホやテレビなどの近くに時計を置いておくと、磁気を帯びて時刻がずれることがあります。特にアンティークの機械式時計は磁気帯びが発生しやすいです。

磁気帯びとは、腕時計の内部の金属が磁場の影響を受けて磁力を持ってしまうことを指します。機械式時計の内部のヒゲゼンマイが磁気を帯びてしまうと、針の動きが狂う原因になります。

一方で、クォーツ式は比較的磁気に強い構造です。中でもデジタルクォーツは磁気の影響を受けません。ただし、アナログクォーツは強力な磁場に触れると磁気帯びが起こる可能性があります。

時計の種類に関わらず、スマホやテレビ、IH調理器などから離して使用したり保管したりすることを意識しましょう。

5:時計内部に水が入っている

防水機能を持つモデル以外の時計の場合、内部に水が入ったことで秒針が止まってしまうことも考えられます。

「手を洗う」「雨に濡れる」「汗をかく」など、日常生活で起こることでも内部に水が入る可能性があるため注意しましょう。また防水機能が搭載されている時計でも、リューズの閉め忘れやパッキンなどの劣化によって内部が濡れることがあります。

時計内部の水分を放置すると、部品が錆びて劣化や故障につながります。水に濡れた場合はすぐに乾いた布などでよくふき取り、風通しのよい場所において内部を乾燥させましょう。

なおガラスの内側が曇っているときは、修理が必要になるかもしれないことを覚えておいてください。

腕時計の秒針が動かない場合の対処法

腕時計の秒針が動かないときは、原因に合わせて対処することが大切です。ここでは電池切れ・磁気帯び・そのほかの3つのパターンに分けて対処法をご紹介します。

電池交換してもらう

電池切れが考えられる場合は電池交換して、秒針が動き出すか様子を見てください。腕時計の電池交換に関しては、専門店に依頼するのが一般的です。

自身で行うことも可能ではありますが、専用の工具が必要です。また時計の内部は非常に繊細な構造のため、電池交換の際の衝撃が原因で故障につながることも考えられます。時計の電池交換に慣れていない人は、専門店を利用した方がよいでしょう。

なお電池交換料金は、時計のモデルやメーカーによって異なります。海外製の時計や高級ブランドの腕時計は電池交換に時間がかかることもあるため、余裕を持って依頼しましょう。

磁気帯びをチェックする

時計の磁気帯びは、方位磁石を近づけた際の反応で確認できます。方位磁石の針が動く場合は磁気帯びの可能性があるため、磁気の影響を取り除く「磁気抜き」と呼ばれる作業が必要です。

磁気帯びが軽度であれば、市販の磁気抜き器を使って自身で対処できます。一方で、器具がない場合や磁気が強い場合などは、専門店に依頼しましょう。

修理に出す

電池交換や磁気抜きをしても秒針が動かない場合は、専門の修理業者に原因を特定してもらう必要があります。

特に内部の部品がずれていたり、壊れていたりするときは自身では対処できません。無理に裏蓋を開けると、故障することもあるでしょう。

場合によっては壊れた部品のかけらを除去するために、オーバーホールが必要になるかもしれません。

腕時計を故障させないために意識しておくべきこととは

精密機械である腕時計は、適切に管理しないと故障してしまう可能性があります。ではどういった点に気をつければよいのでしょうか。ここでは故障させないために意識しておくべきことを3つご紹介します。

定期的にメンテナンスを行う

腕時計の故障を防ぐためには、使用後に汚れを落とすといった日ごろのメンテナンスが大切です。金属のバンドは擦ると傷がつくことがあるため、ブラシを使って汚れを優しく払うことをおすすめします。

また革のバンドは水気に弱いことから、汗をかいたり雨で濡れたりしたときはすぐにふき取りましょう。放置するとシミになることもあります。

なおしばらく使用していない物も定期的なメンテナンスが必要です。クォーツ式であれば電池の状態をチェックし、早めに交換することを心がけましょう。古い電池をそのままにしておくと、液漏れして内部の機械が壊れる可能性も考えられます。

一方で、機械式は動かさないと内部の部品や潤滑油の劣化が進みます。3ヵ月に1回はゼンマイを巻くことでトラブルを防止できるでしょう。自動巻き上げ機能がついた保管ケースを使用するのも方法の一つです。

さらに内部の部品の摩耗や汚れが故障の原因になることもあるため、定期的に専門店で内部を掃除してもらうことも効果的といえます。

磁気の強い場所に置かない

電子レンジやテレビなど、磁気の強い物の近くに腕時計を置くのは避けましょう。時計が故障する可能性があります。

スマホやパソコンも磁気を発するため、机の上などに保管する場合も注意が必要です。なお10~20cm程度離すと、磁気帯びを防げるといわれています。腕時計をした状態で、スマホやパソコンを使用しても基本的には問題ないことを覚えておきましょう。

高温多湿の場所で保管しない

高温多湿の場所で保管すると、腕時計の内部が錆びてしまうかもしれません。防水性が高いモデル以外は、キッチンや風呂場などの高温多湿になる場所での保管はもちろん、長時間置いておくことも避けましょう。

また窓際のような、寒暖差が激しい場所で保管するのもおすすめできません。内部に結露が発生して部品が劣化する可能性があります。

まとめ

時計の秒針が動かない理由としては、電池切れや磁気帯び、衝撃が加わったことによる故障などが考えられます。原因によっては自身で対処できることもありますが、難しい場合や原因が分からない場合などは、専門店や修理業者に依頼しましょう。

なお不要な腕時計を保管し続けている人の中には、メンテナンスが面倒だと感じている人もいるでしょう。不要な時計であれば、買取専門店に買取してもらいましょう。

以下ページでおすすめの買取専門店をご紹介しているため、こちらもぜひ参考にしてください。

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