腕時計はプライベートやビジネス、フォーマルなどシーンを問わず役立つアイテムです。腕時計をスマートに着用するには、状況やファッションに合わせて使い分ける必要があります。中には、複数本の腕時計を所持しているけれど、使い分けがうまくできていない人も多いでしょう。
今回は、腕時計の使い分けについて必要性やメリットを解説します。また、使い分けに適した腕時計もご紹介するので、腕時計の購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
腕時計を使い分ける必要性とは？
腕時計を使い分けた方がよい理由として、以下の2点が挙げられます。それぞれの理由を解説します。
ファッションに合わせるため
腕時計の基本的な機能は時間を確認することですが、実用面だけでなく装飾品としての側面もあります。腕時計のデザインやカラー、サイズは多様化しており、ファッションに合わせたコーディネートを楽しんでいる人も多いでしょう。
例えば、フォーマルなファッションには、装飾の少ない「クラシックタイプ」が適しています。文字盤からムーブメントが見える「オープンハート」は、スーツだけでなくカジュアルなファッションに合わせてもスマートな印象を与えられるでしょう。なお、ベルトは革製や金属製など多岐に渡り、素材が変わるだけで雰囲気も変わります。
このように腕時計は小さなアイテムですが、ファッションのアクセントになったり、コーディネート全体をまとめたりする上で大切な役割を持っています。
ビジネスマナーや与える印象に考慮するため
腕時計には、ビジネス向けとプライベート向けがあります。プライベートであれば、好みに合わせて派手なカラーや奇抜なデザインでも問題ありません。しかし、ビジネスシーンではマナーに配慮する必要があります。特に、社外の人と接する機会が多い営業職や経営者が派手な腕時計を着用していると、相手に不快感を与えることも考えられるでしょう。
例えば、スーツを着用して商談を行うなどフォーマルなシーンでは、アナログタイプの腕時計がおすすめです。仕事上、デジタル時計の機能が必要という場合でも、できるだけカジュアルなデザインを避けた方がよいでしょう。
腕時計を使い分けるメリット
複数の腕時計を使い分ける主なメリットは、以下の3点です。それぞれのメリットについて解説します。
着用シーンに合わせてオンオフの切り替えができる
ビジネスとプライベートでファッションを変えると、オンオフの切り替えができます。
例えば、仕事の日はきちんとした服やシンプルな腕時計を選び、休日はファッションも腕時計も自分好みのデザインを楽しむことで、オンオフを切り替えている人も多いでしょう。
また、腕時計だけで印象を変えられるため、ファッションコーディネートの幅を広げるきっかけにもなります。
1本の着用回数が減ることで長く使える
1本の腕時計を愛用していると、どうしても劣化しやすくなります。一方で、複数の腕時計を状況に合わせて使い分ければ1本の着用回数が減るため、それだけ劣化の進行を抑えることが可能です。
また、腕時計を長く使うには、こまめにメンテナンスをする必要があります。専門店でメンテナンスを依頼する場合は時間を要するため、1本しか持っていないと不便に感じるでしょう。複数の腕時計をうまく使い分けられれば、タイミングを見計らうことなく気軽にメンテンナンスをすることが可能です。
h3：予備があれば故障などのトラブルに対応できる
腕時計を日常的に使っていると、思わぬ故障やトラブルが発生することもあるでしょう。もちろんスマートフォンでも時間を確認できますが、ビジネスやフォーマルなシーンでは腕時計が必要になることも考えられます。その際、複数本の腕時計を所有していれば、メインで使っているものが壊れたとしても別の腕時計で対応することが可能です。
なお、腕時計が止まる原因や対処法を以下の記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
「腕時計が止まる原因とは？止まった際に確認すべきポイントや対処法を紹介」
誤って腕時計を洗濯してしまった際の応急処置やその後の対応については、以下の記事で解説しています。
「腕時計を洗濯してしまったときの応急処置とは？曇り・結露の原因や対策」
壊れて使えなくなった腕時計がある場合は、買い取ってもらうのも一つの手段です。以下の記事では壊れた時計を高く売るためのコツをご紹介しているので、ぜひご覧ください。
「壊れた時計でも買取してもらえる理由や高く売るためのコツなどを紹介」
腕時計を使い分けるデメリット
複数の腕時計があると便利ですが、デメリットも把握しておくことが大切です。続いては、複数の腕時計を使い分けるデメリットを2点解説します。
コストがかかる
腕時計の価格はさまざまですが、高級ブランドになると数十万円以上かかることもあります。そのため複数の腕時計を持つ場合、購入するだけで金銭的な負担がかかってしまいます。
特に収集癖のある人は要注意です。時計のコレクションが趣味になれば、必要以上の本数を購入してしまい大きな出費につながるでしょう。高級時計や多機能モデルなど魅力的な腕時計は多いですが、使い分けを目的で購入するのであれば、必要な本数を決めた上で選ぶことが大切です。
なお、高級腕時計の購入を検討している人は、購入後に後悔しないためのポイントを押さえておくと安心です。以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「高級時計を購入して後悔する理由とは？購入時に確認すべきことと併せてご紹介」
また、高級腕時計といえばROLEXを思い浮かべる人も多いでしょう。ROLEXの資産価値や買取価格が高い理由については、以下の記事をご覧ください。
「ロレックスはなぜ高い？買取価格高騰の理由や価値が下がりにくいモデルなどを紹介！」
時計の価格を左右する要因については、以下の記事でご紹介しています。
「高級時計の価格が高いのはなぜ？時計の価格を左右する要因や高く売るコツなどもご紹介」
メンテナンスに手間がかかる
腕時計は精密機器であり、長く使うためにはメンテナンスをする必要があります。複数の腕時計を持っている場合は、それぞれに手間がかかるでしょう。
特に、高級腕時計は機械式で製造されていることが多く、使い続けるうちに部品が摩耗したり劣化したりします。そのまま放置してしまえば時計の精度が悪くなり、最終的に使えなくなることもあるでしょう。
こうした事態を避けるためにも、定期的なオーバーホールが欠かせません。オーバーホールとはいわゆる「時計の健康診断」であり、全体を細かく確認して調整・修理することです。電池交換とは異なり、完了するまでに1〜2ヶ月もしくはそれ以上を要することもあります。
腕時計を長く愛用するためには、保管方法も重要なポイントです。以下の記事では、機械式やクォーツ式など種類別の保管方法や不適切な保管場所を解説しているので、参考にしてみてください。
「腕時計の保管方法のポイントとは？種類別のおすすめの保管方法を紹介」
なお、腕時計の電池の寿命が気になる人は、以下の記事をご覧ください。
「腕時計の電池の寿命はどの程度？電池を長持ちさせるために押さえておきたいコツも紹介」
使い分けるタイミングと適した腕時計のタイプ
腕時計を使い分けるタイミングとして、「ビジネス」「プライベート」「スポーツ」「アウトドア」の4パターンが考えられます。それぞれのシーンに適した腕時計のタイプを解説します。
ビジネスシーン
スーツを着用するビジネスシーンでは、目立ちすぎずシンプルなタイプの腕時計がおすすめです。例えば、レザーやステンレス素材のベルトに、白無地の文字盤に「時針」「分針」「秒針」のみの3針時計であれば、ビジネスマナーに反することなく好印象を与えられます。
なお、職種や職業、職場の雰囲気によっては、個性的なデザインでも許される場合もあります。ときには腕時計から話題が広がり、商談が進むケースもあるでしょう。実際の状況とビジネスマナーを踏まえて、適したものを選ぶことが大切です。
プライベートシーン
職業柄、仕事中はシンプルな腕時計をつけている人でも、プライベートでは自分好みのデザインを楽しめます。例えば、文字盤が大きいタイプや派手なカラーリングの腕時計など、思い切ったデザインを選ぶのもよいでしょう。複数の腕時計を持っていれば、ファッションに合わせて使い分けることも可能です。
スポーツシーン
スポーツシーンでは、防水性や耐衝撃性に優れた腕時計が活躍します。防水性が高い腕時計であれば、汗や飲み物が触れても安心です。万が一、転倒してしまっても衝撃に耐えられるモデルなら破損を免れるでしょう。さらに、マリンスポーツを楽しむ人にはダイビングに適したダイバーズウォッチもおすすめです。
なお、腕時計の中には水に濡れると故障するタイプもあるため、スポーツシーンで着用する場合は十分注意して選びましょう。
アウトドアシーン
アウトドアに適した腕時計は、防水機能や耐衝撃性のほか防塵機能を備えたタイプです。堅牢性に優れた腕時計は、落としたり硬いものにぶつけたりしても壊れにくく、過酷な環境でも使いやすいでしょう。
また、腕時計によっては気圧計や温度計の機能を兼ね揃えたタイプもあるため、必要に応じて選ぶとよいでしょう。
腕時計の使い分けにおすすめのブランド（メンズ）
腕時計を使い分けようと新たに購入を検討している人は、まず「仕事用」「プライベート用」「スポーツ・アウトドア用」の3本に絞るとよいでしょう。続いては、それぞれのシーンごとに、メンズにおすすめのブランドやモデルをご紹介します。
仕事用腕時計
リーズナブルでビジネスにも適した腕時計を選ぶなら「CASIO」がおすすめです。その中でも「オシアナス」シリーズはスーツにも馴染みます。軽量なチタン素材が使われているため、仕事中もストレスを感じることなく着用できるでしょう。
高級感を求めるなら「ROLEX」が適しています。例えば「エクスプローラー」は、洗練されたシンプルなデザインで耐久性も高く、長く使えるでしょう。
利便性や機能性を重視する場合は「Apple Watch」やその他スマートウォッチが役立ちます。スマートフォンと連携できるため、着信やメールの確認、スマートフォンの遠隔操作などが可能です。うまく使いこなせれば業務の効率化につながるでしょう。ただし、ビジネスシーンに見合った色合いやデザインを選ぶことが大切です。
プライベート用腕時計
個性を存分に発揮できるプライベート用の腕時計は、カラーやデザインのバリエーションが豊富な「G-SHOCK」や、北欧ブランドとして人気がある「Daniel Wellington」などがおすすめです。
また、コストを抑えて気軽に使いたい人には、通称「チプカシ」といわれる「チープカシオ」や日本を誇る機械式腕時計の「ORIENT」が適しています。カラーやデザイン、機能性も充実しているため、ライフスタイルに合うものを見つけやすいでしょう。
スポーツ・アウトドア用腕時計
スポーツやアウドドアに使用する場合は、防水性や耐衝撃性の高いシリーズを選ぶ必要があります。例えばデジタル時計であれば、アウトドアに適した機能を持つ「SUUNTO」や、無骨でレトロな雰囲気が人気の「TIMEX」がおすすめです。
アナログ時計では、耐久性が自慢の「G-SHOCK」のほか、ダイビングやトレッキングなどに適した機能を持つ「SEIKO Prospex」がよいでしょう。
腕時計の使い分けにおすすめのブランド（レディース）
続いては、レディース向け腕時計のうち、シーン別におすすめのブランドやモデルをご紹介します。
仕事用腕時計
オフィスで着用する腕時計は、嫌味のないシンプルなデザインが好まれます。例えば、2017年にリリースされたばかりの北欧ブランド「Nordgreen」や、世界中で愛される国産の腕時計「CITIZEN xC」、クラシカルなデザインが人気の「SEIKO LUKIA」などがおすすめです。
また、業務を効率的に進めたい場合は、「Apple Watch」やその他スマートウォッチを選ぶとよいでしょう。細身のタイプであれば仕事中でも邪魔になりません。
プライベート用腕時計
プライベートでは、ファッションに合わせて思い切ったデザインの腕時計を着用してみてもよいでしょう。リーズナブルなタイプであれば、バッグや革製品なども製造する「NIXON」やカラフルなデザインが人気の「CASIO Baby-G」、長い歴史を誇る「TIMEX」などがおすすめです。
また、高級腕時計を楽しみたい場合は、女性から絶大な人気を誇る「Cartier」や高級腕時計の王道「ROLEX」、エレガントで気品溢れる「CHANEL」などを選んでみては。
スポーツ・アウトドア用腕時計
スポーツやアウトドアが好きな女性には、リーズナブルで機能性の高い「CITIZEN Q&Q」がおすすめです。精度の高い日本製にも関わらず、5,000円程度で購入できます。また、一際目立つ青色が印象的な「ICE WATCH」もおすすめです。
デジタル時計を探している場合は、高性能な次世代型腕時計として注目されている「LAD WEATHER」や10気圧防水機能が備わった「NIXON Siren Stainless Steel」が活躍します。
まとめ
腕時計と一括りにしてもデザインや機能はさまざまです。1本だけを愛用するのも一つの選択ですが、シーンに合わせてスマートに着用するなら複数本を使い分けた方がよいでしょう。ただし、必要以上の本数を購入するのではなく、シーンごとに適切なタイプを選ぶことをおすすめします。
腕時計の買い替えを検討している人や不要な時計がある人は、時計買取店に売却してみてはいかがでしょうか。腕時計を売却する際はお店選びから慎重に行うことが大切です。以下の記事ではおすすめの時計買取店を複数ご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
